「くらしと生協」子どもの未来アクション 活動内容のご紹介
【「くらしと生協」子どもの未来アクション」【助成団体を訪問しました】
<日本語支援活動としま>日本語学習を必要とする外国ルーツの子どもたちのために
2025.9.30

▲区民ひろば南大塚にて。
活動についてお話いただく代表 堀様(右)と副代表 杉山様(左)
日本生協連では、全国の子どもたちの健やかな成長への願いから、「くらしと生協と子どもの未来アクションによる「子どもの貧困」活動支援への応援助成」として、子ども用品「すくすく応援団&Baby」よりお買い上げいただいた金額の一部を貧困をはじめとする子どもの問題に対して支援に取り組む団体へ2020年度から助成しております。
■イベントレポート
今回は、助成団体の一つである「日本語支援活動としま」様の活動(7月14日 東京都)をご紹介します。
7月14日、活動場所のひとつである区民ひろば南大塚にて代表の堀様、副代表の杉山様にお話を伺いました。
2024年度は昨年以上に豊島区の外国人定住者が増加し、区民の外国人比率は2025年1月で約12%という現状。そうした状況の中で、日本語支援活動としま様の年間活動回数は、対面学習135回、オンライン学習10回、子ども日本語サークル24回など、合計270回でした。今年度から集計している、日本語支援活動としま代表として参加した他団体との連携活動(35回)を除いても235回と、前年度157回と比較して大幅に増加しました。
新規学習希望者との面談は33回・子ども49人と、前年25回36人、一昨年13回15人に比較して大きく増え、外国ルーツの子どもへの初期日本語学習ニーズがますます強くなっています。特に13才以上の子どもが急増して高校への進学が大きな課題になっているということです。
2023年4月にスタートした「子ども日本語サークル」は2年目も月2回の開催を継続することができました。定期開催のこの活動によって新しいボランティア参加者が増えてきたことも嬉しいことです。一方で、対面学習の会場確保は、区民ひろば南大塚の改修工事後も引き続き課題を抱えています。今年度は区民ひろば改修工事中に都営住宅集会室を使わせていただいたことと、助成金による有料会議室利用で何とか凌ぐことができたということです。
新年度(2025年度)は、子どもの初期日本語学習のエキスパート集団としてスキルを高めるとともに、ボランティア仲間による運営体制強化、対面学習会場の確保と他の子ども支援団体との連携を一層進め、初期日本語学習を必要とする子どもたちへの支援を質・量ともに向上させたいとお話いただきました。

▲活動場所の一つでもある、「南大塚地域文化創造館」の館内もご紹介いただきました。
昨年取材時にも、学習場所の確保に苦労をされているというお話をいただきましたが、引き続き会場の確保はなかなか難しいということでした。
区民ひろば南大塚(月に4回まで無料)、地域文化創造館(有料)、東部区民事務所集会室(有料)の三カ所をうまく活用されてらっしゃいましたが、秋以降に東部区民事務所集会室の建て直しがあるため閉鎖。2カ所で回していかなければいけなくなるのでより一層困難になります。
場所が固定されていないことで、子どもサークルの東部区民事務所へは毎回ホワイトボードや教材などを持ち運ばないといけない点もなかなか大変とのことでした。
教材については、助成金により購入に役立っているということ。子ども食堂やフードパントリーの活動をされている方々との人脈もあり、出版関係のお仕事をされている方からは絵本を譲っていただくこともでき、ネットワークが活かされているご様子でした。
くらしと生協は今後も、「子どもの未来アクション」を応援します。